ryohei8724の日記

読んだ本の紹介と自分なりのまとめ。目的は復習のため。たまに本とは関係のないことを。

IT業界の歴史

今日は研修だった。

研修の中で業界の歴史について説明を受けた時、自分の今後の身の振り方を考えるヒントになったのでブログに残そうと思った。

 

80年代‐90年代前半:汎用機+COBOL言語で業務システム構築の時代の全盛期

⇒手作業で行っていた業務をシステム化する事が目的のため比較的要件が明確だった

⇒汎用機の値段が高いため、各工程に多くの時間を使い、プロジェクト期間が長かった

⇒技術の範囲が狭く、一人の人が全体知識を追うことができた

⇒長いプロジェクト期間中に業務について学ぶこともできた

 

90年代後半‐00年代:C/S、WEBシステムでシステム構築

⇒ハードウェアが汎用機からオープン化・マルチプラットフォーム

⇒オープン化することで価格が下がり、システム構築案件が増える

⇒オープン技術を使用して安く・早い構築が求められる

BUT:オープン化により技術の選択と組み合わせを考慮する必要がでてきた

⇒各技術が専門領域化してきた

⇒技術の領域が広がりかつ専門化も深まったため一人で全体を追うことが不可能に

 

結果として、各技術はパートナー会社や下請け会社の人にお願いし、ベンダはその人たちを管理するプロジェクトマネジメント業務に特化した人材の育成に努めた。

この時期に、技術を外出しし管理能力ばかりを重視したため、ベンダ内の技術力低下を招いたとも言われている。近年では技術力の復活を目指し方向転換しているが、PM重視時代に教育を受けて育った人はどうなるんだろう。。。(経営層がPM人材必要だと方向付けをしたのに。。)

 

PM人材重視はまだ根強く残っている風でもある。

N社さんは1年目から海外アウトソーサを管理する立場に立たなければいけないらしい

ITエンジニアの生態がわかる! SEの歩き方 (1年生クリエイター成長日記)

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1年目から海外プロマネの例ではないが、若い人がリーダーしている例があった

 

自分の知らない技術に関して、チームリーダとなり顧客の矢面に立って仕事するのは大変そうだと感じる。

 

00年代‐10年代:アプライアンス製品、クラウド

アプライアンス製品

オープン化・マルチプラットフォームは選択肢が増えたが、技術が各領域に分散しすぎていて、問題が発生した時の対応が難しく、顧客に対するワンストップのサービス提供がしずらい。そのデメリットを克服するため、ハードウェア、OS、ミドルウェアをもつベンダが自社の製品のみを使って製品・サービスを提供する例が増えている。

OracleはSunを買収することでハードとOSを手に入れた。もともと持っているDBと組み合わせ、全て自社製品のハード+OS+DBの組み合わせを協力に推し進めるようになっている。(例:EXADATA)SAPのHANAもしかり。

◆クラウド化

顧客が自社でITを持つのではなく、ITを利用するという流れが強くなってきた。

ハードやOS、DB、NWを扱うインフラSEはクラウドサービスを組み合わせて仮想的なインフラ環境を構築するクラウドインフラSEに変化する必要があるのか。

 

以上、最後は駆け足になったが、昔からの流れを理解することで今自分が置かれている環境が分かり、将来の見通しが少し良くなった気がする。

数年単位の小さな流れに乗ると、環境の変化により(経営層の心境の変化)投げ出されるかもしれない。10年‐20年単位の大きな流れを見て、どのような身の振り方をしておいたほうがいいのかを考えながら勉強していきたい。