ryohei8724の日記

読んだ本の紹介と自分なりのまとめ。目的は復習のため。たまに本とは関係のないことを。

デザインのためのデザインその3

デザインのためのデザイン

デザインのためのデザイン

4章
 
委員会での意思決定
 
巨大プロジェクトの成果物が無用な機能の塊になってしまう理由は、委員会で決定するからである。それぞれの部門の代表者は自部門の要求事項リストを認めさせることばかり考え、全体的に整合性のとれたデザインはできない。
 
成功するプロジェクトはプロジェクト責任者が最も重要な要求事項を満たす事に集中した上で、プロジェクトの決定事項を単独で決める時である。
 
契約
 
1.クライアントに欲がなく、発注業者に成果にみあった正当な報酬を喜んで与える。
2.発注業者はクライアントの要望に答えるべく最大限の努力をし、要望を答えるだけの技術や能力がある。
 
このような前提条件の場合は、固定費でプロジェクトを契約するのではなく、コストプラス方式で発注業者にお金を支払い、スパイラルモデルでプロジェクトを実施するのが最良の方法である。
しかしそれが一般的には不可能だ。
なぜなら、人間は欲があるし、嘘を尽くし、自分の有利になるように相手を騙そうとするから。
クライアントは契約をする時に、作業が増えても損にならないように固定費で契約したがるし、発注業者側では追加で作業要求されないように、契約書に作業内容のスコープを初期の段階で固定しようとする。
 
人間の罪がプロジェクトを固定的なものにするのだ。
 
○感想
大学時代に契約理論を学習したことを思い出した。
相手にうまく働いてもらうために契約をどのようにデザインするべきか、また、状況に応じて契約をどのようにデザインするべきかを学習していたきがする。。
また復習したくなった。