ryohei8724の日記

読んだ本の紹介と自分なりのまとめ。目的は復習のため。たまに本とは関係のないことを。

2050年後の世界‐英「エコノミスト」誌は予測する

2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

全20章。社会、医療、経済、宗教、科学など様々なジャンルを切り口に、エコノミスト誌のライターが将来予想をしている。

本日、3章まで読んだ。3章までを振り返る。

 

1章:人口構成図から考える将来

国の経済成長は人口動静の出っ張り部分が労働年齢に達した時に拡大し、リタイア年齢に達した時に停滞する。現在の欧米・日本での経済の停滞はその影響である。(デフレの正体も同じような内容の本だった。)今後、停滞する国は一人っ子政策を推し進めてきた中国。逆に人口動静から成長を見込める国々はアフリカ諸国。

 

個人的感想:2点。1.中国の男女産み分けのための堕胎により、男性の数が女性より多くなっていることに衝撃を受けた。2.高齢社会では「労働年齢の成人が大きな事業リスクをとり、多くのイノベーションを産み出し、新しい家族を形成し、貯蓄率と株式保有率を高める」とあった。そのようなプロ市民になりたいと思った。

 

2章:人間と病気

全世界で高齢化と肥満化が進行する。高齢化に関しては、アルツハイマーや癌などの疾患。肥満化は糖尿病・心臓疾患などが問題となる。対処するには資金も人手も足りない。しかし、2050年の医療機器の進歩が現状を激変させる可能性がある。一台の機器で様々な病気を検査し、自分で診断できるようになるかも。遠隔診療を行うシステムが登場するかも。体の中のナノマシンが腫瘍切除や臓器修復、病気の監視をするかも。まるでグレッグイーガンの万物理論の世界のような医療技術だ。

 

個人的感想:2点。1.血液型や性別によって処方をわけるのではなく、遺伝子レベルの違いによって処方を分けることが可能となるらしい。日本科学未来館の医療・製薬コーナーでも紹介されていて感動したのを思い出した。2.現在病院は老人のたまり場になっているらしい。老人A「今日は、お隣の奥さん、病院に来てないわね。」老人B「どうやら具合が悪いらしいから、家にいるそうよ。」事実かどうか知らないが、もし本当なら馬鹿らしい。社会的なつながりが必要ならば別の場を提供すればいいと思う。

 

3章:女性の機会

OECD諸国でも女性の社会進出の割合は少ない。特に管理職となると見えない壁が存在しているかのように割合が少なくなる。日本はその傾向が特に強い。これは周りを見ればすぐ分かる。今後どうなるかは政策次第だそうで、結論は書かれていない。