ryohei8724の日記

読んだ本の紹介と自分なりのまとめ。目的は復習のため。たまに本とは関係のないことを。

絵で見て分かるITインフラの仕組み

絵で見てわかるITインフラの仕組み (DB Selection)

絵で見てわかるITインフラの仕組み (DB Selection)

絵で見て分かるOS/ストレージ/ネットワークの姉妹本。今回も基盤系SEの5年目までを対象とした技術学習本。ハードウェア、システム構成、システム構築を記載しているため前書(絵で見て分かるOS/ストレージ/ネットワーク)とは補完関係にあり、2冊をしっかり学ぶことで基盤SEの基本的知識は身につくのではないかと個人的に思う。

 

1章:インフラアーキテクチャについて

集約型・分散型のアーキテクチャがある。エンタープライズ環境・ウェブ環境では分散型がよく利用されるようになった。安価で拡張性があるため。一昔前はクライアントサーバ方式が多かったが、現在はWEB‐AP‐DBの3階層アーキテクチャが主流。クライアント側に必要なソフトがブラウザのみであるから。情報処理試験のようなお堅い本にはない分類として、DR型アーキテクチャ、クラウド型アーキテクチャを新しい分類として紹介している所は面白いと感じた。

2章:物理サーバについて

サーバの内部構造についての説明。CPU、メモリ、HDD、NICの説明で終わらせることがない点が良いと思った。バスの速度の説明やI/Oデバイスの説明があるのが為になった。HDDとNICをI/Oデバイスとして紹介し、I/Oコントローラ経由でメモリ、CPUと情報をやり取りしているという記述は、そうだったのかーと納得した。このあたりのことは未だによくわからない。だめだな。

3章:3階層システムについて

クライアントから3階層システムへリクエストが流れるとき、各階層でどのようにプロセスが生成され、どのように別の階層へ処理が渡され、そして最終的にクライアントに戻ってくるかを説明している。理解を促すためにOSの6つの機能、システムコール、プロセス管理、メモリ管理、ネットワークスタック、ファイルシステム管理、デバイスドライバの説明をしているのも良い。

4章:インフラを支える理論の基本

キーワードを説明する形でインフラの基本を紹介している。僕が理解していなかった用語を書いていく。

非同期処理:依頼の完了を待たず次々と新しい依頼を行う。依頼が完了するまで待たなくて良いため、処理が早くなる。DBMSではストレージキャッシュを利用する時に非同期I/Oを利用するのが一般的。

ステートフル・ステートレス:処理の状態を記憶したまま次の処理をするか否か。HTTPはステートレス、トランザクションはステートフル。WEB環境ではセション管理によりステートフルを実現している。ASP.NETにもこの説明あったきがするな。。。

5章:インフラを支える理論の応用

4章と同様の構成だった。

ポーリング:定期的な問い合わせのこと。cronのような仕組みか?イベントドリブンな処理と対比させて書いてくれていたので理解しやすかった。

ピンポン:適切なデータ量でデータを扱う必要があるよという内容。DBのブロックサイズをOSのブロックサイズの倍数にしなさいよという内容で覚えたら良し。

 

5章の途中だけど今日はここまで。

2050年後の世界‐英「エコノミスト」誌は予測する

2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

全20章。社会、医療、経済、宗教、科学など様々なジャンルを切り口に、エコノミスト誌のライターが将来予想をしている。

本日、3章まで読んだ。3章までを振り返る。

 

1章:人口構成図から考える将来

国の経済成長は人口動静の出っ張り部分が労働年齢に達した時に拡大し、リタイア年齢に達した時に停滞する。現在の欧米・日本での経済の停滞はその影響である。(デフレの正体も同じような内容の本だった。)今後、停滞する国は一人っ子政策を推し進めてきた中国。逆に人口動静から成長を見込める国々はアフリカ諸国。

 

個人的感想:2点。1.中国の男女産み分けのための堕胎により、男性の数が女性より多くなっていることに衝撃を受けた。2.高齢社会では「労働年齢の成人が大きな事業リスクをとり、多くのイノベーションを産み出し、新しい家族を形成し、貯蓄率と株式保有率を高める」とあった。そのようなプロ市民になりたいと思った。

 

2章:人間と病気

全世界で高齢化と肥満化が進行する。高齢化に関しては、アルツハイマーや癌などの疾患。肥満化は糖尿病・心臓疾患などが問題となる。対処するには資金も人手も足りない。しかし、2050年の医療機器の進歩が現状を激変させる可能性がある。一台の機器で様々な病気を検査し、自分で診断できるようになるかも。遠隔診療を行うシステムが登場するかも。体の中のナノマシンが腫瘍切除や臓器修復、病気の監視をするかも。まるでグレッグイーガンの万物理論の世界のような医療技術だ。

 

個人的感想:2点。1.血液型や性別によって処方をわけるのではなく、遺伝子レベルの違いによって処方を分けることが可能となるらしい。日本科学未来館の医療・製薬コーナーでも紹介されていて感動したのを思い出した。2.現在病院は老人のたまり場になっているらしい。老人A「今日は、お隣の奥さん、病院に来てないわね。」老人B「どうやら具合が悪いらしいから、家にいるそうよ。」事実かどうか知らないが、もし本当なら馬鹿らしい。社会的なつながりが必要ならば別の場を提供すればいいと思う。

 

3章:女性の機会

OECD諸国でも女性の社会進出の割合は少ない。特に管理職となると見えない壁が存在しているかのように割合が少なくなる。日本はその傾向が特に強い。これは周りを見ればすぐ分かる。今後どうなるかは政策次第だそうで、結論は書かれていない。